仮彼氏。

案の定、女の子達は

“彼女”

ってとこしか、きこえてなかったみたいで。

あたしを、ちょーじろじろ見てる。

『あの子、黎俄君の彼女だってよぉ・・?』

『マジ?』

『うん。今言ってたもん。でも、確かにさぁ。』

『確かに、可愛いよね。背ぇちっちゃいし、華奢?って感じ?』

『顔ちっちゃいし、目ぇおっきいし・・・。』

『悔しいけど、勝てないわぁ・・・。』

・・・ヒソヒソ話、丸聞こえですけど?

てか、あたしってそんなに目立つ?

背、ちっちゃいよ?

それは認める。

でも、後はよくわかんないんだけど・・・

「お前、褒められてんじゃん。可愛いって〔笑〕」

「いやいや、あれは褒めてんじゃなくてね。」

皮肉言ってんだよ。

女の恨みは、怖いからなぁ・・・。

あーやだやだ。