それから、すぐに時間は過ぎて

もういつもなら寝る時間。

現在、11:00。

「はぁ・・・。今日はもう寝よーかなぁ・・。」

あたしがベッドに入ろうとした、その時。

pipipipi....

ケータイが鳴り出した。

こんな夜に誰だろ?

友達かな?

「えっ・・・?」

表示を見ると、そこには

“瑠輝”

の、文字。

えっ?

えええええええーーーー!?

「も、もしもし?」

「お、芽紅?」

「そ、そうだけど・・。なんか用?」

こんな夜中に、なんの用だよ〔笑〕

「別に。お前の声、ききたくなったから。」

「っ・・・。」

な、なんて奴だ・・・。

こんなこと言う奴、

少女マンガでしか見たことないぞ?

「ふ、ふーん・・。」

「それに、恋人同士なら、寝る前に電話してもいーだろ?」

「べ、別にいいけど・・・。」

「お前さ、もう眠いっしょ?」

っ!?

なぜ見破られたっ!?

「くくくっ・・・。」

「な、何笑ってんの?」

「いやいや。声が眠そーだったから。悪かったな。」

気ぃつかってくれたのかな・・・?

ちょっと優しい。

「もう寝ろよ?おやすみ、芽紅。」

「お、おやすみ。」

「ちゃんと俺の名前呼べよ。」

「・・・おやすみ、瑠輝・・//」

「よくできました。」

瑠輝は、そう言って

電話を切った。