「きゃっ・・・。」

「今度、そうゆうこと言ったらまたこうするから。」

瑠輝は、あたしの目を

見つめて見つめて。

あたしの唇に、キスをした。

「んっ・・・!」

「芽紅の唇、甘すぎ・・・。」

一旦離した後、またすぐに

唇を重ねてくる。

年下なはずなのに、振り払えない。

これが、男の子の力の強さなの?

だんだん身体から力が抜けていって

足がガクガクする。

「芽紅?」

「ん・・・?」

「ヤバイ。お前、エロすぎ。抑えきかなくなる。」

瑠輝は、あたしの瞳に溜まった

涙を指で拭って、

ぺろりと舐めた。

「ちょっ・・・。あんたっ・・。」

「何?」

「な、な、な・・。・・なんでもない。」

「何?舐めちゃ、ダメだった?」

「っ//」

コイツぅー・・・・。

絶対からかってる。

「ほら、帰っぞ。」

「う、うん。」

「こうやって、手ぇ握って。」

「こう・・?」

「そうそう。指、絡めて。」

瑠輝は、満足そうに歩き出した。

きゅっと握られた手は、

いわゆる

“恋人繋ぎ”

に、なっていて。

手の大きさとか、力強さとかが

直に伝わってくる。

「家までおくる。」

「おんなじマンションじゃん。」

「そっか〔笑〕」

瑠輝は、なぜか

すごく嬉しそうに笑っていた。