しょうがなく、あたしは瑠輝の説明をきくことに。

だって、ホントにわかんないし

このまま流したら、変なことになりそーだったんだもん。

「・・・ってわけ。わかった?」

「・・・。」

瑠輝の説明によると、

これから1ヶ月、あたしは瑠輝の“仮彼女”

瑠輝はあたしの“仮彼氏”

・・・らしい。

んで、

1ヶ月以内に、あたしが瑠輝のことを好きにならなかったら

あたしは御弘先輩に告白してもいい。

でも、もし、もし

瑠輝のことを好きになったら

瑠輝に告白しないといけない。

・・・って、あ、あ、あ、ありえなぁーーーい!

なんでそんなことしないといけないのよっ!!

「嫌。なんでそんなこと。」

「へぇ?俺のこと、好きになりそうだから、怖いんだ?」

「っ・・・〔ムカっ〕」

ニヤニヤ、とムカつく笑みを浮かべて

あたしのことを見つめる瑠輝。

くっそーっ!

ほんっとムカつく!

こいつ、ホントに年下なのっ!?

「どうする?芽紅?」

「やればいいんでしょっ!やってやろーじゃないっ!」

・・あ。しまった・・・。

「言ったな〔ニヤリ〕」

ハメられたっ!

あー・・・。

なんてこと言ったんだ、あたし。

「んじゃ、よろしく。仮彼女さん♪」

「もー。知らない。でも・・・。」

「でも?」

「ぜっっったいあんたのことなんか、好きにならないからっ!」

あたしは、瑠輝のことを思いっきり睨んで

言ってやった。

と、その瞬間。

「うっせーよ。」

そう呟いた瑠輝の顔が、

あたしの顔の目の前にあった。