片思いのままで




初めて、隣の席になってから…



スキなんだ。



気づかない結糸は鈍感そのもの…。バカ結糸。



私は、前野来未(マエノクルミ)、14歳。中学2年生。


「くるみ…。お前最近痩せただろ?」


「え…?」


「いや、なんか…突進したときいつものムッチリ感が…って俺変態みたいじゃねーか!!!」



いや、十分変態だって。


つか、私事そんな風に思ってたなんて…



一気に熱くなる顔を隠すように俯いた。



最近の私は、おかしい。平然を保てないんだ。



「くるみ?」


「わぁ!!!ちょ、見ないでっ」


「んだよ。お前最近おかしい」


「おかしくないってば。つか、遅刻するから先に行く」


私は結糸の事を置き去りにして学校へ走った。



遅刻なんて…



全然余裕の時間だったのに。



絶対、怪しまれる。