王様男子



一瞬見えた祐磨君は呆れ顔でめんどくさそう。







 …私、どうしたらいいのかな。





 先に歩いて行った祐磨君。







 私もそっと後ろに着く。






 付き合ってるんだし、恋人なんだし、普通でしょう?






 沈黙のまま、部屋の中に消えて行った祐磨君に声をかけることも出来なかった。





「はぁ…」






 祐磨君が別れたいというのなら…仕方ないとかも思うけど…何も言ってこないし…どうしたらいいのか分からない。






 祐磨君も紫音君と由麻が付き合ってるのは知ってるでしょ?