王様男子


眉を下げて帰って行った紫音君。



 私と祐磨君、2人残されても…。






 そんな事を想っていると祐磨君は何も言わずに自分の部屋に入って行ってしまった。






「…はぁ」






 無駄に多い玄関に置かれた材料を見て、自分のしようとしてたことが良く分からなくなる。






 買ったものを冷蔵庫や棚にしまって、1人分の夕飯を作る。







 少し前までは2人分を作るのも、週に2,3回はあったはずなのに。







 作ろうと思ってたカレーはメニュー変更をしてオムライスになった。







 野菜は野菜棚の隅の方で静かにしてる。