いつもより早く帰って、祐磨君の好きなメニューを考えながら買い物。






「…上手くできるかな」




 おいしそうに食べてくれる祐磨君の顔を想像しながら、重い買い物袋を引っ張って歩く。






「あれ、神奈ちゃんじゃんー♪」

「紫音君!」




 私の横まで来た紫音君は買い物袋を私から奪う。





「あ、いいのに…!」

「遠慮しないで♪ この量は祐磨のために作るんでしょ?」

「うん!!」

「由麻から聞いたよ。頑張ってね」




 いつもにこにこしてる紫音君はきっと由麻の気持ちを考えながら楽しく過ごしてるんだろうな。





 私はって言えば…恥ずかしいことに一度も2人で遊びに行ったことがない。