「…み、みんな見てるよ!!」 「見てないし―」 みんな紫音のほう見てる。 上手い具合に教室の端にいた俺らはバレずにいれるみたいだ。 「…なぁ、神奈」 「ん…?」 後ろから抱きしめてる俺のほうを見ようとしてるのか、上を向く神奈。 バチッと目が合う。 一瞬だけ―――――――キスを落とす。 「…え」 ぽかんっと口を開けて俺を見る神奈。