*紫音side*




 暫くしてから帰って行った祐磨と神奈ちゃん。





 俺と野原も保健室を出て、帰りの準備をする。





 窓ガラスは先生が誤魔化しといてくれるらしい。





「…ねぇ、紫音」

「んー?」




 高い位置にある野原の靴箱に手を伸ばす野原。





 可愛げもなく、余裕で取れる身長。






 可愛いって言うより綺麗系美人。





 茶色のロングパーマがよく似合う。





「どうして、野原って呼ぶようになったの?」

「急にどうした…?」

「…転校するまでは由麻って呼んでたのに」

「別にいいじゃん」