王様男子


 シャワー室に行くと秋なのに少し蒸し暑かった。




「じゃあ好きなとこで浴びてこいよ」

「はーい」



 案外綺麗なシャワー室で使いやすかった。




 別に覗く気もねぇのに、ずいぶんと離れたところに神奈が入って行くのが見えた。







 俺も適当に入ってシャワーを浴びると髪に着いていた黄身が流れて行く。






 …にしても、紫音どうしたんだよ。






 何かを知ってるのは間違いない。





 後で聞かないとな。