王様男子


「じゃあ俺が止めてやるから」

「バカ言うなよ!」




 なんでクラスメイトが苦しんでるのを黙って見てられるんだよ。






 理解できない。






 野原1人くらいクラスが団結すれば潰せる。





 それだけの話だろう?






 次の卵を野原が持つのが見えた。





 俺は無理矢理紫音の手を解いて教室に飛び込んだ。






「あ、邪魔しちゃだめじゃーん」

「んだよ…」




 見事に俺のシャツに当たった卵。




「祐…磨君…?」

「ん?」

「なんで…」