「委員長、良かった」



 私がそう言うと驚いた顔をした委員長はまた頷く。





 私が我慢すればいいんでしょ。





 止めればいいんでしょ。





「みんなー、席着け―」




 担任はたぶん気付いてるはずなのに何も突っ込まない。




 私は机といすを探しに教室を出た。





 隣の空き教室にぽつりと置かれた机には「バカンナ」と大きな字で書かれていた。





「あった…」




 教室に机といすを運んで座った。





「クスクスクス…」




 笑われてる。





「きりーつ」



 委員長がそう言うとみんなが立った。