神奈と呼ばれた女の子は思ったよりずっと強くて、勇ましかった。





 だけど、どこか寂しげで守ってやりたくなる感じ。






「祐磨君」




 嬉しそうに俺の名前を呼ぶ神奈の傍にいたくなった。





 そのあと、たまたま出来た友達はこのクラスの反対者の紫音。





「俺さ、こんなふざけた感じの奴だけど」




 紫音は自分でそう言う。




 たしかに間違ってない。






「…野原が転校してくるまではこんなクラスじゃなかったんだよな」





 野原由麻。




 俺が転校してくる4か月くらい前にこの学校にやって来たらしい。