「…それじゃあ祐磨君も巻き添えくらっちゃう…」

「その時はその時」




 ポンっと頭の上に置かれた手の持ち主は相変わらずの笑顔。





 なんだ、クールな人だと思ってたのに…。





 ミルクティーで泣きそうになったり、太陽より輝いていそうな笑顔を見せたり。






 すごく魅力的な人じゃん。





「うっす! 祐磨ー」

「お…紫音(しおん)」




 歩いている私たちの横に走ってきた背の高い男の人。



 同じクラスの水谷紫音(みずたに しおん)君。





 祐磨君より身長が高くて、常にハイテンションな人。



 仲、良いんだ…。