クリーニングのおばさんにスカートを渡した。




 なぜか後ろには祐磨君が立ってて、ボーっとしてる。




「…まだ?」

「もういいよ」




 …待っててくれてたんだ。




「先行ってても良かったのに」

「…どうせ同じとこ行くんだし、いいじゃん」




 歩いて行くとちらほら見えてくる同じ制服の人たち。




 私は自然にきていたパーカーのフードをかぶった。




「…かぶんなくていいから」




 パサッという音と一緒に祐磨君の笑顔が見えた。





 視界も明るくなっていつもは暗い通学路がよく見えた。





「…でも」

「俺が一緒にいてやっから」