「じゃーな」
呆気なく家を出てしまった祐磨君。
ほんの少しだけ寂しさと胸に空いた穴が気になった。
「夕飯…作るの面倒だな」
そう呟いてみるけど、結局作る。
なんだか…料理で久しぶりに感じた寂しさをかき消す感じ。
ふとさっきほったらかしにした制服のことを思い出してシャツを水洗い。
スカートはシミ抜きで押えてみたけど、あまり落ちなかった。
明日は…仕方ないから夏服のスカートで行こうか…。
柄は一緒だし、薄さが違うだけのスカートを押し入れから引っ張り出して着た。
汚れたスカートは明日の朝、いつもお世話になっているクリーニング屋さんに出すことにした。

