由麻の権力は思ったよりずっと強くて。
今までの事も知ってるクラスメイトは急に私を無視し始める。
「おはよッ」
基本的に親友なんて人はいなくて、みんなと仲良くしてた私。
頼れる人なんかいなくて。
「おはよう…」
「―――――――」
私が入ると静まる教室も、昨日まであった机も椅子も、すべてが私の存在を否定しているようで怖かった。
「神奈が望んだことだよ。ね、委員長♪」
昨日まで苦しそうな顔をしてた委員長はどこかほっとしたように頷く。
…そか。
委員長はターゲットから外されたんだね。
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