自分の家の鍵を開けて中に入った。
「あ、じゃあ俺が神奈の家に邪魔する―♪」
楽しそうに笑うと私の家に入ってきた。
「あー!ちょっと!!」
「何ー」
「部屋片付いてないから!!」
「神奈の部屋が片付いてるとは思ってないから大丈夫」
「大丈夫じゃなーい!!」
こんなやりとりが幸せだった。
久しぶりの人とのちゃんとした会話に、隣にいる人が楽しそうな笑顔を見せてくれることがこんなに嬉しいとは思わなかった。
「なんだ、結構片付いてる」
「本当ー? あ、着替えてくるけど覗かないでね♪」
「幼稚園児には興味ありません」
祐磨君に甘ったるいミルクティーを出して、隣の部屋に行き適当に着替えた。