「…じゃあ熱上がるといけねぇし、部屋入れ」

「はーい。また明日ね?」

「って…俺も入るから」





 ぐいぐいと私の部屋に入ってくる祐磨君。






 風邪うつっちゃうよ…。






「あ、そういえば気になってたけど」

「ん?」

「爽さんって何者?」

「…あー…一応お兄ちゃん」





 言ってなかった…。





 私でもお兄ちゃんって言う印象はあんまりないからなぁ。






「義理のね」

「え?」

「私のお母さん再婚したから…お父さんの連れ子なの、爽は」

「知らなかった」





 だって言ってなかったもん。