だけど、そこに人がいて…。 それが祐磨君だってことくらい分かる。 私の大切な人で、私の好きな人だもん。 「…ちょ、神奈ちゃん泣いちゃったじゃん!」 また腕をとられて名前も知らない彼の方に引かれる。 さっきよりずいぶんと力が強くて怖い。 「誰が泣かしたと思ってんの? あんただろ?」 「はぁ?つか、あんた誰だよ」 「俺?」 空いていたもう片方の手を祐磨君に掴まれた。 彼と祐磨君の間には火花が散っているようにも見えて私は下を向く。