王様男子

 *神奈side*



「…ちょ、本当にやめて!」

「俺に着いてきたんだから、いまさら拒むとか酷くない?」

「こんなつもりじゃッ」




 確かにあの場にいたくなくて、ついてきたのは事実かもしれない。







 だけど、想像もしてなかった。







「ねぇ、神奈ちゃん? それ以上拒むと俺怒っちゃうよ?」




 ニコニコと笑っている彼は、こめかみをぴくぴくとさせていて掴まれている腕に力が入ってくる。






 逃げようにも逃げれない。





「離してってば!」




 言葉を発するのも苦しくなって頭が痛い。





 自分でも体温が上がってきているのを感じる。