俺は嫌みと悪意を込めながら祐磨にいう。




「じゃ…愛しの神奈が待ってるから♪ 先行くー」

「…ッ、はい…」

「ぶはッ、眉間にしわ寄ってるよ、祐磨。わっかりやすいね、君も」




 完全に聞こえてるはずなのに、聞こえてないふりをしたいのか何も言わずに行ってしまった。






「あっは、ちょっといじめすぎた?」





 含み笑いをそれ以上悪化させないように急いでクリーニング屋に向かう。







 クリーニング屋のおばちゃんはすぐに制服を渡してくれた。





「丁度仕事が少ないときに持ってきてくれたから、早めに出来たよ」

「ありがとねー」

「こんなイケメンさんに来てもらったら、やりがいもあるわぁ」

「はは、おばさんもまだまだいけるよ! 十分綺麗だしね」

「あらぁ、お世辞が上手いのねぇ」

「ホントのことだよ~、じゃあまた来るね! ありがとー」





 少し長話した分帰りは走って家に戻る。





 部屋に入るとクーラーが利いていて涼しい部屋に赤い頬の神奈が不自然。






「熱測れー」

「ん…」