「あ、逃げた(笑)」


 そう言う由麻の声が聞こえた。



 屋上に入ると冷たい風が肩に当たって冷える。




「秋だなぁ……」




 いつの間にか引っ込んでた涙。




 フェンスにもたれかかってケータイを開いた。





 楽しかったころのみんなと仲良かったころのプリが待ち受け。





 これを見ると今でも頬が緩む。





 また戻れるだろうってことを信じて。






「へぇー…仲いいじゃん」





 気付かないうちに私に影が覆ってて低い声が聞こえた。