王様男子




 マンションを出ると見慣れた道が少しだけ久しぶりに感じた。






 外は思ったよりも暑くて日焼けどけを塗らなかったことを後悔。






「歩いてく?」

「そんなに遠くないし歩いてこ」

「大丈夫かよ…」





 Tシャツの胸元をパタパタとしながら暑そうにつぶやく。





 こうして見ると、こいつデカイなとか思う。





「…お前、ちっせぇな」

「そっちがデカイの!」

「チビ」

「うるさい! 普通だもん!!」




 大きな声を出すと頭に血が上ってフラッとする。





 それに気付いたのか、にやりと笑う。





「おぶってやるよ」

「止めてよ…」

「んな恥ずかしがるなよ~」





 半端無理矢理背中に乗せられる。