王様男子



 暫くして戻って来ると私に向かって服を投げる。




「ちょ!! いちいち面倒くさいし。普通に渡してよ」

「わり」

「着替えるから出てって」

「別に気にしないし」

「私が気にするの」






 無理矢理、背中を押すと「はいはい…」と笑いながら出て行く。




「時間ねーし早く着替えろよ」

「うん」




 持ってきてくれた服は着やすいワンピースですぐに着替え終わった。





 部屋を出ると診察券を指で弾きながらケータイをいじってる背中をたたく。






「うわ、びっくりした」

「準備終わったよ」

「そか。じゃー…行くか」





 なぜか鍵の場所を知ってて、鍵を手に取ると私の靴を引っ張りだして着てくれた。




「つか、歩ける?」

「たぶん大丈夫」

「危なかったら、抱っこしてあげる―(笑)」