「じゃあ好きな奴か!」
「……うん」
私がそう言うと少し眉を寄せながらそっか、と頷く。
「朝飯食うか!!」
それ以上聞いて来なくて良かった。
この人も私の大切な人の1人。
1人暮らしを初めて分かったんだ。
「うん…」
渡された朝食は、風邪をひいてる私をどうしたいのかとかいう問題なんて簡単に越えてる酷い味。
「まずっ!」
「丹精込めて作ったんだから、そんなこと言うなよ~」
「嘘だ! これ、完全に私を殺そうとしてる味だよ」
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