「…ん」
いつの間にかベッドに運ばれてたらしく、見慣れた天井が見える。
「あ、起きたか?」
カーテンからは明るい光が見えて、朝を迎えたことを知らせる。
時計を見ると、いつもの登校時間はとっくに過ぎていて、急いで起き上がる。
「学校っ!」
「休めよ…」
私の肩を押してもう一度横にならせる手は記憶に残っている優しい手。
「熱あるだろ? あるって言われたら飛んできてやったのに」
「別にいいよ、そんなの」
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