…もう、ヤダ。
「…もうやめてよ……」
「は?」
「やめてって言ってるの…」
「田中、黒板消し貸してー」
私の言葉を無視するように田中君から黒板消しを受け取って私を叩く。
なんなの、もう。
「煙た~い」
「…」
「あっれ~? 神奈、もしかして泣いてる?」
「泣いてなっ…」
「初めて泣いた(笑)」
大爆笑をし始めた由麻。
クラスメイトも由麻に合わせたのか、笑いだす。
唯一、笑ってないのが転校生。
じっとこっちを見て真顔。
私は恥ずかしさと恐怖で教室を飛び出した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…