「はい‥あの、おばあさんご先祖様は皐月さんはどうして本当に好きだった方と一緒になれなかったのですか‥?」 先日聞いた話を思い出すとまた、胸が苦しくなる。 「前にも、そのことを聞いてきたねぇ。本当に華乃にそっくりなのよ。」 にこにこと話す祖母どことなく寂しそうだった。 「ご先祖様ねぇ、西園寺と愛した人を守るために親に決められた許婚と結婚したんだそうだよ‥でもね、生涯本当に愛した人を想って亡くなったそうよ。」 祖母は話終えると目元を軽く指で拭ってからにっこり笑って抱きしめてくれた。