キミとの距離




――――放課後


わたしは質問をしてて
すっかり遅くなってしまった


急いで帰んなきゃ
でも…、帰りたくないなー


わたしの頭はそればかりまわる


気がついたら
家の前についていた



はあ…
しかたない


決心してドアを開けた


「…――ただいまー」


小さい声でそう言うと


「あ、お帰りー。ゆい」

と笑顔の山田が
ソファーに座って雑誌を読んでいた