キミとの距離



「じゃあ次の問いを…」


ムリ!
絶対ムリ当たんないで


って念じた瞬間
わたしは目の前の男と
目があってしまった


変な汗がでるのが
わかった


「田村由衣。前にでて解いてみろ」


男は爽やかな笑顔で笑った


その笑顔むかつく

「――――…。」


わたしは無視した


「田村!耳聞こえないの?」


カチンときた


「はーい。はいはい
やりますよ」