ご飯も食べ終えて、雑談していた。
時計を見たら、8時を回っていた。
「あっ、そろそろ俺と萌乃お邪魔させてもらいます‼︎」
「えっ⁉︎もう帰っちゃうの?」
「はいっ、時間も時間なんで…」
「私、萌乃の家に泊まる予定なんだけど。」
と萌乃が言ったら、柊くんが萌乃の耳元で何か言ったらしい。
そしたら、萌乃の顔を真っ赤にしていた。
「ごめんね。私も今日は帰るわ。」
「そっかぁ。ありがとうね2人とも」
「また、遊びに来てねっ‼︎」
お母さん、自分の家じゃないのに。
なんて思ったけど、口にしなかった。
2人が帰って静まり返った。
沈黙を破ったのは、お母さんだった。
「あみ?なんか隠してない」
「えっ⁉︎急にどうしたのさぁ、なんにもないよ」
気付くよね、うん。
ちゃんと言わなきゃないもんね。
太輔くんのこと。
「あのね、私に彼氏出来たって言ったでしょ?」
「うん」
「でもね、昨日振られたの…。私に迷惑かけたくないって」
それから一通り話した。
付き合って2ヶ月たったある日に、転校の話があって、夏休みに転校したこと。
そして、1ヶ月前に病気になったこと。