病院という慣れない場所。


昼間は賑やかだが、夜は寂しい程静かだ。


病院での夜は、大部屋といっても其なりに不気味な雰囲気を感じずにはいられなかった。


少しでもその恐怖を紛らわす為、夜寝る時には必ず耳にイヤホンを付け、音楽を聴きながら寝る様にしていた。


その日も病室に戻りベッドに潜った私は耳にイヤホンを付け、プレーヤーの再生ボタンを押し夢の中へと落ちていった。