「は、隼斗……」

私は小さく名前を呼んだ。でも……。

「何?お前に名前で呼ばれる筋合いなんてねぇけど」

「!」

以前とは全くの別人のような口調。いつもの隼斗じゃなかった。

勝也君は状況を察したようで、隼斗を睨んでから強引に私の手を引っ張っていった。

「勝也君っ」

「大丈夫ですよ。あんな奴の事、気にすることないです」

「……」