「遠慮しときます……」

「えー?」

えー?じゃないのっ!

さすがに正直に言うのは嫌だしな……あっそうだ!

「……あ!UFO!」

私は遠くの空を指差しながら言った。
予想通り、勝也君は「どこどこ!?」なんて言って空を見上げる。

よしっ。今のうちに!

私はなるべく足音をたてないように早足で校舎に向かって行った。