──翌朝。
私は全く眠れずに、目の下にはクマができていた。
はあ……酷い顔。
メイクで誤魔化して、一人で登校した。いつもなら、ここに隼斗がいるんだけどね?
でも、まぁいっか。
なんか隼斗、前から私に飽きてたっぽいし。浮気だって耐えなかったし。
だから、今度こそ別れようって思ったんだね。
もう……なんかめっちゃ落ち込むんですけど。(泣)
「真季さーん!」
「……え」
“真季さん”?
こんな呼び方するのは……
「やっぱり真季さんじゃーん!」
同じ学年で隣のクラスの高谷勝也君だ。
なぜか、私を尊敬してるらしく“真季さん”と呼ぶ。

