翼…


翼…




どうか無事でいて


お願いだから…




もう二度とあんたの言う九九バカにして笑ったりしないから…




両手を
爪の後が付くほどきつく組み

ひたすら
祈った



遠くのほうからは
いろんな音
声がまざりあって響いている




救急車がまた焦ったように発車していった







そうして1時間
2時間くらいたった頃だろうか



お母さんの携帯がなった
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