あたしはその頃 教室を離れて 音楽室にいた それが あたしの生死の分かれ道だったんだと思う 窓が開いて さわやかに 優しく風が音楽室の中に入ってくるのを 気持ちよく感じながら あたしはさわったことのないような珍しい楽器をいじって遊んでいた その時 外から 悲鳴のような 声が聞こえてきた 最初は ふざけてだれかがだしてるんだと思っていた 悲鳴ににたその声は 時間がたって 今度は違う場所から聞こえてきた .