あれは…

忘れる事の出来ない

まだ肌寒い

春の頃……



君と会った…

手を握った…

抱き締めあった…



「…幸せ…」

後ろからあたしを

抱き締める君が…

小さく呟いた…



「あたしだって…」

恥ずかしくて

いえなかったけど…

心では思ってたよ



恥ずかし気に

口を覆い君を見るあたし


「…目が可愛いな」

「は?可愛くないよ」


…嬉しい…



グイッ――


君があたしを

抱き寄せた…


「チクショー…可愛いんじゃ!ぼけぇ…」


あたしを強く抱く…



ずるいよ…

君は…

言葉ヒトツで

あたしを幸せにする…


君に…

引きずり込んでく…