ラルは少し驚いて、俺の方を振り返る。

俺がいることに今気づいたらしい。


「サクト先輩、丁度良かったです。

レム先輩に」


「待てぃっ!!」

ラルの言葉を遮るレム。


「……………………何ですか。」

ご立腹。

とゆうよりもう、

めんどくさいって感じのラル。


「ラルに手本見してもらいたい!!」

ラルは表情は変えずにレムに

「はぁ?」と言い返す。


てか、なんの話。

手本?何が。


「話が読めねぇんだけど。」

ラルに一応聞いた。


「レム先輩の、手首が少し固いんです。

だから、―――。」

成る程。

確かにレムにこんな理屈っぽいのは

通じねぇわな。


だから、やって見せろと。

つーか…。


「ラル、俺も見たい。」