未来へのボール*SUMMER*


よし。無駄だとは思うが、

もう1回、シノ先輩に頼んでみよう。


「シノ先輩…あたし、

ジャージがいいなぁ…なんて。」


「却下。」

ズドーン。撃沈。

諦めるしかないのか…。


軽く落ち込む。

するとシノ先輩は

ワケの分からないことを言った。


「まったくもう。

せめてサクくらいには

見せてあげなさい!」

はい?


サクって…サクト先輩だよね?

見せるって…何を?


「おーいみんな!

女子も着替えたわよ!」

あたしが思考を働かせている間に

男子がいるビーチに着いていた。


結局水着のまま。

最悪だ…。