未来へのボール*SUMMER*


「「「「「はいっ!!」」」」」

うわーお。


え、海水浴不参加ってあたしだけ?

みんな行く気満々じゃんか。

(ラルは元々行く気無し)


男子は…

もうすでに海に行ったらしい。


みんな足速くない?

その駿足バスケに使って欲しいわ。


「よっしOK!!じゃぁ行くわよ!!」

わぁーすごーい。


《ガシッ》


……………なんか聞こえたよ。

うん。気のせいじゃないよ。


シノ先輩があたしの腕を

ガッシリと掴んでいた。


「……………あの、先輩?

あたし、海…」


「行くわよ!!」

遮られた可哀想なあたし。


シノ先輩はあたしをそのまま海まで

グイグイと引っ張って行った。


まぁ、水着ないし。

めんどいことは避けられるっしょ。


この考えは、

今考えると甘かったな。