未来へのボール*SUMMER*


あたしは後ろを振り向いた。

そこにいたのは、…やっぱり。

サクト先輩だった。


……あれ。なんだろう。

サクト先輩いつもと雰囲気違う?

………………ような気がする。


「ん?ラル?」

なんか…。


「ラルー?」

前よりも…。


「おーい。ラルー!」

カッコいい…。


「ラル!!」


「へぇっ!?」

ヤバい。ボーッとしてた。


「ラル。マジで大丈夫か?

ずっとボーッとしてたけど。」

うわ、サクト先輩近い近い。


顔が必要以上に近すぎる。

なんか心臓がバクバクしてる。


…………何、これ。