「奥田さん頭を上げて下さい
私は知ってましたよ、貴方が女だという事を」
「えっ!?」
「私はオーディションでたくさんの人をみて来ました
もちろん貴方みたいな女の子もいました
私も最初は女の子も合格にしてたんだけど辞める子が多くてね
女の子はやる気のある子だけを採用するために君を試させてもらったよ」
試された…。
「貴方は追い帰されてもまた戻ってきた
その時は流石に私も驚きましたよ
まさか男装してくるなんて
でもねそれほどドラムが好きなんだなと私は感じました
だから貴方を合格にしたのです」
「じゃあ…」
「はい、これからもあのバンドでドラムをたたいて下さいね
きっと皆は認めてくれるから」
皆認めてくれるかな。
「奥田さん?」
「は、はい!
ありがとうございました!」
「話は以上ですね
今日も練習頑張って下さいね」
「はい!
失礼しました」
やった!
これからもドラムができるんだ!
あっ瑠夏にメールしないと。

