Secret band~男装ドラマー~

これでいいんだ。これで。




ごめんね、皆。




「あら、おかえりなさい
今日は早いのね」




今の私には誰の声も聞こえなかった。




「うぅ…みんな…ごめ…んね…」




私は泣きながらいつのまにか眠ってしまっていた。



時計を見ると針は6をさしていた。



携帯を開くと案の定3人から電話とメールがたくさんきていた。




「うわ、52件も電話きてる」



ブー、ブー、



震える携帯の画面には瑠夏どしめされていた。