Secret band~男装ドラマー~

でもどうやって辞める?
皆に説明なんてできない。




私は急いで社長室に向った。




「社長ー!」




「ど、どうしたんだ?
そんなに慌てて」




私が辞めるしかないんだ。




「今日限りでバンドを辞めさせていただきます」



まさか私がこんな事を言うなんて思わなかったのか、驚いた顔をしていた。




「な、何をいきなり!
冗談はよしなさい」




そりゃあいきなりこんな事言っても信じないよね。

でも…。




「いえ、私は本気です
すいません、急にこんな事を言って
話はそれだけです
今までにありがとうございました」




私はそれだけを言って社長室をでて荷物を待ち走り出した。