急いで立ってまた歩き出す。



「えっ?」



「嫌か?」



言葉に出す事ができず頭だけを振る。




嫌なわけないじゃん…。




でも…手なか繋いだら私…私!




「そんなに俺の手繋ぐの嬉しいの?」




ぎゅって力強く握ってしまうよ…。



カシャッ!



ん?



「今なんか変な音しなかった?」




「俺には聞こえなかったけど?」



これが大変な事になるなんて思いもしなかった。