Secret band~男装ドラマー~

「まぁ、いろいろあんだよ」




「ふ~、いろいろね」




確かにここで女って言ったらファン減りそうだし、それに女子からのブーイングが絶対に凄いはず!

『なんであんな子が瑠夏君達といるのよ』って。




「羅奈、もう9時近いからおくる」




えっ?

時計を見るともう9時になろうとしていた。




やばい!
お母さんに怒られる!




「私走って帰るから大丈夫!
じゃあね!」




「お、おい待て!」




私は瑠夏の声を無視して走り出した。