「聞きたい、聞きたい!」




「教えたくなったら教えてやる」




「はぁー!
ふざけんな!あんだけ焦らしておいて!」




「おい、拓真静かにしろ
羅奈が起きるだろう」




成に怒られて拓真は静かになった。




あの時もし羅奈が音楽アカデミーに来てなかったら俺は歌う事を辞めていたかもしれないし、好きになる事もなかったかもかもしれない。




そういえばまだお礼してなかったな。




「ありがとうな」




「何がありがとうなんだ?」




「いや、こっちの事」




瑠夏side終わり